アシュリー・シンプソン アイ・アム・ミー(初回)
シンプソン姉妹の妹、アシュリーの2枚目のアルバムです。待ってたわー。
アヴリル以降、雨後の筍のように次から次へと出てきた若い世代のアイドル系女性ロックシンガー(敢えて名前は挙げないがロック”もどき”も非常に多い)ですが、彼女はその中でもちょっと一線を画している気がします。強い自己主張(若さ故のイタさはあるが)があるし、口パク疑惑が持ち上がったもののアルバム聴く限りではしっかりした歌唱力(この点に関しては賛否両論あるようですが、個人的にはお姉さんと比較されて気の毒という気が)、何といってもその歌唱スタイルにはパット・ベネターあたりのシンガーからの強い影響が感じられ、流行に乗ってロック路線にしてみましたみたいな軽薄さは感じられないから。むしろアイドル女優だった事が本人にとっては足かせだったのかもなぁと思うくらい。
で、アルバムですが、基本路線は然程変わらないものの、全体的には曲の幅が広がりややポップになったという印象。前作以上にヘヴィな曲もありますがね。2作目ということもあって冒険もしたかったんでしょうがちと中途半端。メロディよりリズムやビート重視の曲調のものが多いせいかインパクトのある曲も少ない。正直に言うとストレートでまとまりのあった前作の方が良かったと思う。悪くはないんだけど。歌い方は少し肩の力が抜けて余裕出てきたかなという感じはするんですがね。しかし何と言ってもまだ2作目。期待しながら今後の成長を見守りたいですね。