ニッポンの未来は…

木曜日金曜日とお仕事してました。久し振りに仕事をするっていうのは思った以上に疲れるわ。特に初日はもう帰ったらぐったりでした。慣れていけば大丈夫だと思うんだけど。

金曜日の夜、家で「ザ・ジャッジEX」を見ていました。美輪明宏が今の日本の現状を訴える、みたいな内容だったんだけど、その内容には共感する部分が多く、ついかぶりつきで見てしまいました。都心のビル郡が汚らしい、若者のファッションが汚らしいから犯罪が起こり、マナーの悪い若者が増える。そんな世の中にしたのは若者に良い文化を提供せず儲けばかり考えている大人達のせいだ。そんな感じの内容でした。
ええ、私もぼんやりと同じ様な事は思っていました。美輪氏の言う事全てに共感出来るわけではないけど、老若男女問わず美意識の低い人が今の日本には多過ぎやしないかとは常々感じておりました。日本の街並ってほんと酷いと思いませんか?灰色の雑居ビルは言うに及ばず、店の看板1つ取っても周囲との調和や景観美なんぞまるで無視した兎に角目立てばいいと言わんばかりの毒々しい色使いのものがほんと多い。キャバクラや風俗店だけじゃないですよ、普通のクリーニング店とかドラッグストアでさえ平気でそういう思わず目を覆いたくなるような外観をしているんだから。犯罪ですよ、あれは。
若者のファッションについてはまぁとやかく言う気は無い。ただ美輪氏のおっしゃる事も事実だろうとは思う。犯罪や下品な行動が似合うファッションをしているから犯罪が起き、道端に座り込むようなマナーの悪い若者が増えるのだと。そりゃそうだ。上品なスーツやワンピースを着て道端に座り込むような真似をする人はそういないだろう。だからと言って別に私はストリートファッションを否定する気は無いけどね。そういう格好でも清潔感があって常識ある行動を取れる人はいくらでもいると思うし。
とにかくこういう若者を育てこういう社会にしたのは全て大人達のせい。その点は全くその通り。私以前から「まったく今時の若いモンは…」みたいな台詞が嫌いだったんですよ。そういう若者を育てたのはアンタ達大人でしょっ!自分達のしてきた事を棚に上げるなよ!と腹が立っていたんです。そりゃ大人から見れば若者の文化は理解出来ない部分が多々あるでしょう。ただこういうセリフって古代から言われてきたことだし、そういった若者文化がなければ世の中の進歩や新しい文化は生まれない、それも事実なのだけど。それでも今の世の中にはちょっと狂気すら感じます。モノや情報は溢れているけど、心の豊かさがない。それこそ美輪さんの言うように「若者に文化を提供しなければならない大人が文化を持っていないから」「兎に角儲かればいい、数字しか見ていない大人が多過ぎる」というのも大きな要因でしょう。まー世のおっさん達は仕事ばかりで文化や芸術になんぞ関心のない人が大半なんでしょうな。もうおっさん達には期待出来ないだろうから、これから世の中を何とかしていけるのは我々くらいの世代なんでしょうか。子供達の為にも明るく美しい未来を願って止みません。
少し話は逸れますが、私の夢の1つにななを連れて美術館巡りをする、というのがあります。なながもう少し大きくなって物心がついてお行儀良く出来るようになったら、是非実行してみたいんです。フェルメールの絵を見たらどう感じるのかしら?ガレの硝子細工を見たら何て言うかしら?と今からちょっとワクワクしてます。せめて自分の娘くらいは教養を持った心の豊かな人間になって貰いたいです。