先日、会社の食堂で持参した弁当を食べ終えて流しで弁当箱を洗っていると、研修期間を終えて支店に配属されて間もない新人君が「手作りお弁当ですか、いいですねぇ!」と声を掛けてきた。私のいる部署には新人はおらず、本当に何年か振りで新入社員というものに接した私は何故か非常にドキドキした。
いや、別に彼を男性として意識したワケではない。何と言うか非常に新鮮な気持ちになったんです。新入社員には人目でそれと分かるフレッシュな空気が漂っている。新しいスーツをきちっと着て清潔感漂う見た目は勿論、言葉遣いもハキハキとしながらも丁寧で感じが良く、当然挨拶とか基本的な礼儀はしっかり出来ている。私に声を掛けてきたその彼は食後自分の使ったテーブルをきちんと拭いていたし(普通は誰もそんな事はしない。特に男性は)、別の新人君は外出する時に「行って参ります!」とすれ違った私に頭を下げていた。
そう、彼等は社会人と言うか人としての基本中の基本がきちんと出来ているのだ。社会に出て年数の経ってしまった私達よりよっぽど。勿論それは入社したての緊張感のなせる業で、そのうち他のみんなと同じようにいい加減になっていくのかもしれないが、その頑張っている様子を見ているとこちらも居住まいを正したくなってくる。見ているだけでそのフレッシュなエネルギーが伝染するような気がしてしまうのだ。
ほんと自分が客なら経験が浅くてもこういう一生懸命な営業マンが担当になって欲しいと思うね。うちら事務方に迷惑掛けっぱなしでしょっちゅう上司に呼び出されて怒られているどうしようもない阿呆のクセに女性の顧客が山ほど付いているお陰で出世だけは早いマダムキラー営業マンではなくて。
兎に角頑張れ新入社員!