ショッピングへの拘り

ショッピングをする際、私が大事にしている事がある。それはお店、若しくは店員さんとの信頼関係、である。私は気に入った店や信頼の置けそうなスタッフの方に出会えるととことんそのお店に通い詰める傾向があるのだ。特に趣味であり消耗品でもある化粧品に関してはその傾向が顕著で、最たるものがここに頻繁に登場する地元の化粧品店であり、以前に書いたシャネルのBAさんだ。
買い物とはお金でモノを買うだけの行為ではないと私は思っている。お店のサービスを受ける事やお店の人とのやりとりを楽しむ事もそこには含まれている。感じの悪い店や人から物を買いたいとは誰も思わないでしょう?同じお金を出すなら良い人や店から買う方がずっといいに決まっている。欲しい物を手に入れてお店の人との会話が楽しめたら一石二鳥じゃないですか。それにそのお店の人とある程度親しくなっておけば色々な情報を仕入れる事が出来るし、サービスの質も更にアップする(いいカモになっているのでは、という意見は受け付けません)。勿論こちらの好みや合うものを把握していてくれるのも有難いし。何より気楽に立ち寄れるのがいい。いや、仕事帰りに寄った時に「お帰りなさい」と言ってお茶なんか出して貰えると結構嬉しいものですよ。疲れが取れてほっとするから。
では良い店、良い店員の条件とはどんなものか。まず良い店とは、小さくて狭くてもいいから清潔感があって居心地が良い店。そして扱っている商品に対して自信と愛情を持っていること。これは絶対(最もメーカーとの兼合い等により全ての商品に対してそうであるわけにもいかない場合も多々あるでしょうが)。そしてお客を大事にして最大限のサービスをしていること。そして勿論従業員の教育も行き届いていること。で、良い店員の条件。愛想が良く、適度に礼儀正しいのは当然として、無理に物を買わせようとしない、こちらが必要としている物だけを勧めてくれ、こちらに合わないものは合わないとハッキリ言ってくれる人。こちらの立場に立って最良の物や対策を一緒に考えてくれる人。当たり前のことですが大事なことです。
いや、よくいるじゃないですか。ディスカウントショップとかでブランド物を買う人。私には正直あんまり理解出来ない。直営店で買うことに意味があるとすら思っている。だってさー、そのブランドの店内の雰囲気やサービス、自分がそこにいる事に対する高揚感みたいなものを味わうことが高級品を買うことの醍醐味じゃないですか?第一そういう安売り店だとそのブランドなり商品に対する愛情や思い入れってあまり感じられないし、上に述べたような私の望む条件が満たされていないもの。そういう店でいくら安いからといって何万ものお金使いたくないよ。なんかねー、安く買い叩いたブランド品をこれ見よがしに持ち歩くのってすごく心が貧しい見栄っ張りの人のように思えるのよ。私ならそんな風にして買った物に心から愛情を注ぐ事は出来ないだろう。だから私はディスカウントショップでブランド品を買うようなマネだけは絶対にしない。
勿論自分自身にもお店側からの信頼に値する振る舞いや人間性が要求される。だからデパートは勿論地元の店であってもそれなりの質の買い物をするのであれば決して小汚い格好はして行かないし言葉や振る舞いにも気を付ける。馴染みの店でなくともブランドショップのような格式ある所ならきちんとした服装や振る舞いをするのは当然のマナーと言える。ブランドでなくともやはりその店に見合った服装はしていなければならない。でないとお店側からまともに相手にされませんからね。学生時代、小汚い格好でシャネルのカウンターに行ったらほんとまともに相手にされなかった経験がある。それが今ではきちんと挨拶され奥の椅子に通される。同じ人間でもそのくらい扱われ方が違うのだ。
ちょっと話が逸れたが兎に角買い物はきちんとした店できちんと買う。それが満足行くショッピングの為の最良の方法だという事が言いたかったわけですよ。
最も主婦である以上いつもそんな贅沢な買い物が出来るわけではなく、安さを優先させなければならない事も多々あるわけだが、それでも出来るだけ好きな店でお買い物がしたいと思う。